今週のプレゼント候補本は、先週からキャリーオーバーした1点と、新しく用意した2冊があります。3点のうち、どれかを選んでご応募下さい。
それでは以下、プレゼント候補本のプレゼンを始めます。
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プレゼント候補本A:斎藤茂吉『赤光』(復刻版)
文豪とアルケミスト(文アル)に、新キャラ斎藤茂吉が登場したことを祝して、こちらの本をプレゼント候補本に選びました。
文アル司書の皆さま、無事お迎えしておりますでしょうか。うちにはいまのところ来ておりません。
斎藤茂吉は、1882年(明治15年)生まれで、『赤光』は1913年(大正2年)に出た最初の歌集です。
その大正2年に母が亡くなっていて、『赤光』にはその母を歌った連作「死にたまふ母」も収録されています。とはいえそれだけではなく、1905年(明治38年)から1913年までに書いた歌が年代逆順で収録されています。
プレゼント候補本は、日本近代文学館の復刻本で、1968年に出ていてまあまあ古いですが、状態はすこぶるいいです。見た目は地味目ですが、天金で、しっかりした本です。茂吉好きなら、手元に置いておくとテンション上がるかもしれません。いかがでしょうか?
プレゼント候補本B:窪田般彌『ミラボー橋の下をセーヌが流れ—フランス詩への招待』
フランス詩の詞華集です。ラ・フォンテーヌからサルトルまで。他に、ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、ジャム、アポリネール、コクトー、プレヴェールなどなど、合計28人の詩人が取り上げられています。
それぞれの詩は、原文と翻訳が対訳で載っています。基本、翻訳で味わったとしても、「この日本語は原文ではどんななんだろう?」という風な興味に応えてくれます。
それぞれの詩人の詩が一つから三つくらい載っていて、その後にその詩人の簡単な紹介が載っています。フランスにどんな詩人がいたのかについて知るのに、なかなかいいガイド本になっているかと思います。
最後に、フランス詩の詩法についても極めて簡単にですがまとめられています。
それもこれもあって、フランス詩入門に最適な一冊だと思います。いかがでしょうか?
一例として、上田敏の翻訳で有名なヴェルレーヌの次の一節の原文は、こんな感じです。
上田敏訳 秋の日の/ヴィオロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し。
Les sanglots longs (レ・サン・グロ・ロン) Des violons (デ・ヴィオ・ロン) De l’automne (ドゥ・ロ・トンヌ) Blessent mon cœur (ブレ・サン・モン・クール) D’une langueur (デュヌ・ラン・グール) Monotone (モ・ノ・トンヌ)
プレゼント候補本C:フィッツジェラルド『偉大なギャツビー』(野崎孝訳)+原書ペーパーバック
先週からキャリーオーバーしたのはこちらでした。上2点に加えて、こちらも応募受け付け対象になります。
こちらのプレゼント候補本のプレゼンは、以下の先週のページをご覧下さい。
きまぐれプレゼント企画(4):日米男前対決「フィッツジェラルド 対 萩原朔太郎」
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というわけで、ご応募お待ちしております。
「自分はいらないけど、自分のフォロワーに欲しい人いるかもしれないなぁ」という方は、リツイートなどして頂けるとありがたいです。
よろしくお願いします。
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【寸心堂書店のきまぐれプレゼント企画】
お客さんに直接本を届ける機会を失っていて寂しので、本のプレゼント企画を考えました。
本代・送料ともに無料 で、本をお届けします。だいたい週に一回、一回につき一冊をお一人様にだけという、ささやかなものです。
たくさんの方にご応募頂いて、構って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。
【プレゼント本の発表・応募方法・抽選について】
不定期(週に一回くらいを予定してます)にプレゼント本を発表します。ツイッターとブログで発表します。ツイートには #プチカドー というタグをつけます。
ご所望の方は、ツイッターのDMでご連絡下さい。「○○(書名)希望」だけで大丈夫です。
寸心堂のツイッターアカウントはコチラ https://twitter.com/sunshindo になります。
発表から2日後くらいに、応募者複数であれば、厳正に抽選をいたします。応募者がお一人の時はその方が当選です。
当選者にのみ、ツイッターのDMでご連絡いたしますので、プレゼント本の送付先をお伝え下さい。翌日か翌々日くらいに発送いたします。
寸心堂の知名度とカリスマの無さからいって、ぜんぜん応募無いと思うので、皆さま気軽にご応募&告知のご協力頂けたらと思います。
よろしくお願いします。