きまぐれプレゼント企画(4):日米男前対決「フィッツジェラルド 対 萩原朔太郎」

今回は、プレゼント候補本を2冊紹介します。

といっても、2冊ともプレゼントするわけではなくて、当選者が出た方の本1冊しかプレゼントしないのですが。けちですみません。

応募と抽選に関しては、これまでと変わりません。ツイッターのDMで「○○(書名)希望」と書いて送って頂くだけです。

こうしたのには、二つ理由があります。

一つは、プレゼント本が一冊だけだと、その一冊を欲しい人がぜんぜんいないこともあり得て、その時、それを僕がぜんぜん気にしなかったらいいんですが、ちょっとショックを受けるだろうから、保険をかけるという意味が一つ。

最初、保険をかけるという意味では、7冊くらい紹介してそのうちどれでも、ってやろうかと思ったんですが、「7冊分も紹介書けないわ」と思って、ひとまず2冊になりました。

もう一つは、「どっちが勝つか!」というゲーム性がある方が、とりあえず僕が面白いからです。どっちの方が応募多いだろうかという点で、ちょっと楽しみが増すなと思ったのです。

このゲーム性という点で、最初、応募数が多い方の本しかプレゼントしない、ということをちょっと考えました。しかしこうすると、応募する人に余計な心理的な負担をかけるなと思ったので、やめておきました。

つまり、応募数で勝ちそうな方しか当たる可能性がないわけだけど、応募数が多いと当たる確率は低くなると。しかし、「絶対こっちに応募する人少ないやん!」という方にわざわざ応募するのって、意味あんの? みたいになっちゃうやんとか。いろいろ考えて、僕がいろいろ考えるということは、応募する人もいろいろ考えてしまうわけで、これは駄目だなとなりました。

そういうわけで、当選者の選び方ですが、1冊の時と同じ、「誰に当たるか」ということだけで抽選します。そして、その人が選んでいた本がプレゼント本になる、というわけです。

そして、当たらなかった方の本ですが、それはキャリーオーバーさせようと思っています。つまり、来週は新しいプレゼント候補本と、キャリーオーバーした候補本を並べようと思っています。

若干ややこしいことになりましたが、これからも続く限り、よろしくお願いします。

プレゼント候補本A:フィッツジェラルド『偉大なギャツビー』(野崎孝訳)+原書ペーパーバック

まず1冊目は、フィッツジェラルド『偉大なギャツビー』とその原書ペーパーバックです。

フィッツジェラルドは1896年生まれです。『偉大なギャツビー』は1925年刊で、キャリアの長編3冊目。批評家の評価は高かったにも関わらず、あまり売れませんでした。

同時代のアメリカの作家で知り合いでもあった人たちとしては、ヘミングウェイ(1899年生まれ)やドス・パソス(1896年生まれ)がいました。

フィッツジェラルドの晩年はわりと不遇でした。晩年といっても、44歳で亡くなるのですが、亡くなる頃には忘れられた作家みたいになっていたそうです。しかし、死後わりとすぐ、1950年代には再評価が始まって、今ではこの世代の代表的な作家の一人になってるかと思います。日本では、村上春樹の一推し作家でもありますし。

『偉大なギャツビー』はそんなに長くはないけれど、一応長編小説なので、これは長くて読むのに気合いがいるなぁという場合は、短編小説の方に手を出すというのもいいかと思います。僕は、短編に好きな作品が多いです。

光文社古典新訳文庫の『若者はみな悲しい』(小川高義訳)はKindle Unlimitedで読めます。「温血と冷血」を読んだ時は、これについて人と話したいなと思ったりしました。

『偉大なギャツビー』については、随分前に読んで以来再読していなくて、あまりよく覚えてません。すごいたくさん付箋を貼ってあったので(プレゼントの本とは別の本です)、読んだ時はいろいろ考えたんだろうと思うんですが、びっくりするくらい記憶が抜けてました。

アラン゠フルニエの『グラン・モーヌ』を読んだ時に、『グレート・ギャツビー』を再読しようかなと思った時があって、今なお思っているんだけど、今度は『グラン・モーヌ』の方の細部もどんどん抜けていってるので、いずれどっちもまとめて読みたいなと思ってはいます。いつ読めるのかなぁ。こんなのばっかりです。

そんなわけで、いつか読むために積みませんか? 原書もついてきます。

プレゼント候補本B:萩原朔太郎『青猫』(日本近代文学館・復刻本)

2冊目は萩原朔太郎『青猫』の復刻版です。四六判、角背、クロス装で函付き。アンカット本なので、ペーパーナイフなどがないと読めませんが、読むためというよりコレクションとしていかがでしょうか。本文は、青空文庫でも読めます。

萩原朔太郎は明治19年(1886年)群馬生まれ。

『青猫』は大正12年(1923年)1月に新潮社より刊行されました。朔太郎の第2詩集(第1詩集は『月に吠える』)。

朔太郎はのちに「青猫を書いた頃」という文章を書いてます。

「しかし青猫を書いた頃は、私の生活のいちばん陰鬱な梅雨時だつた。その頃私は、全く「生きる」といふことの欲情を無くしてしまつた。と言つて自殺を決行するほどの、烈しい意志的なパッションもなかつた。」

「その頃私は、高等学校を中途で止め、田舎の父の家にごろごろして居た。三十五六歳にもなる男が、何もしないで父の家に寄宿して居るといふことは、考へるだけでも浅ましく憂鬱なことである。」

「かうした生活の中で、私は人生の意義を考へ詰めて居た。人は何のために生きるのか。幸福とは何ぞ。真理とは何ぞ。道徳とは何ぞ。死とは何ぞ。生とは何ぞや?」

「すべての生活苦悩の中で、しかし就中、性欲がいちばん私を苦しめた。」

というような気分で生きていた頃に書いた詩が、『青猫』に収められております。

僕は昔から、近代文学者の中で萩原朔太郎が一番男前なんじゃないかと思っていたので、朔太郎についてよく知らない時には、さぞかし陽キャだったんだろうなと思ってました。モテただろうしな、と。

でも、ちょっと知ると、どうもそんな感じじゃないですね。あのルックスでこんなに鬱々してるのって、絶対時代のせいだろうと思うんですが、そういうものでもないんですかね。

なので、「男前だから共感できない気がする」と思って敬遠していた男子がいたら、ぜひちょっと萩原朔太郎読んでみて欲しいです。詩以外の散文も面白いです。

というわけで、今週のプレゼント候補本は2冊です。

フィッツジェラルド『偉大なギャツビー』か萩原朔太郎『青猫』。

ぜひご応募下さい。お待ちしております。

【寸心堂書店のきまぐれプレゼント企画】

お客さんに直接本を届ける機会を失っていて寂しので、本のプレゼント企画を考えました。

本代・送料ともに無料で、本をお届けします。だいたい週に一回、一回につき一冊をお一人様にだけという、ささやかなものです。

たくさんの方にご応募頂いて、構って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。

【プレゼント本の発表・応募方法・抽選について】

不定期(週に一回くらいを予定してます)にプレゼント本を発表します。ツイッターとブログで発表します。ツイートには #プチカドー というタグをつけます。

ご所望の方は、ツイッターのDMでご連絡下さい。「○○(書名)希望」だけで大丈夫です。

寸心堂のツイッターアカウントはコチラ https://twitter.com/sunshindo になります。

発表から2日後くらいに、応募者複数であれば、厳正に抽選をいたします。応募者がお一人の時はその方が当選です。

当選者にのみ、ツイッターのDMでご連絡いたしますので、プレゼント本の送付先をお伝え下さい。翌日か翌々日くらいに発送いたします。

寸心堂の知名度とカリスマの無さからいって、ぜんぜん応募無いと思うので、皆さま気軽にご応募&告知のご協力頂けたらと思います。

よろしくお願いします。

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