たにまち月いち古書即売会(2014年11月)

14日(金)から16日(日)まで、大阪古書会館で古本の即売会をやっております。たにまち月いち古書即売会です。寸心堂書店も出店しております。

■今回のラインナップ

  • ちょっと古めの現代思想・ユリイカ、300円均一。
  • 岩波少年文庫、300円均一。
  • ミステリー、一部を除いて200円均一。
  • ミステリーのレアっぽいの5冊ほど。相応に高くて恐縮ですが。
  • レギュラーメンバーの世界文学の文庫。値段はまちまち。今回は英米文学、仏文学、独露文学、その他で分けました。
  • 単行本のたぐいがごちゃごちゃと。あらかた文学よりのもの。
  • 今回、プチ特集として、タイトルが『○○と××』というのを集めております。30数点集めました。『罪と罰』とか『戦争と平和』とか、そういうのです。
  • あと、ちょっと漫画を置いてあります。

■今回のオススメ

現代思想とユリイカですが、興味のあるテーマや作家が特集の号であれば、300円ならお得じゃないかなぁと思うのですが、どうでしょうか。
本当言うと、自分自身が欲しくて売れないで欲しい号とかあるんですが、そういうのもやせ我慢して並べてあります。

岩波少年文庫は好きなのいっぱいあるんですが、今回の一押しはリンドグレーンの『さすらいの孤児ラスムス』です。子どもより大人が読んで面白いっていうタイプの児童文学じゃないかと思います。

ミステリーはここだけの話、OPPフィルム巻いているやつがオススメです。読んだあとアマゾンで売れば200円以上で売れると思います。

世界文学の文庫の中では、オススメというか、自分が読みたいので並べているくせに実は売れて欲しくないと思っているのはニェムツォヴァーの『おばあさん』です。

単行本では、加藤郁乎の『出イクヤ記』とかどうでしょう。買わなくていいので、見かけたら手に取って何句か読んでみてください。

『○○と××』の中での一押しはピエール・ルイスの『女と人形』です。マゾっ気のある男子にオススメです。若い内に読むのがいいと思います。

漫画は賑やかしの立ち読み用です。どれも高いしおすすめしません。フランスの漫画の奥に大友克洋の漫画が隠れてますが、これは買われると困っちゃう。

というわけで、大阪古書会館の古本市、よろしくお願いします。

キャッチ=22

大市で買った文庫の束にジョーゼフ・ヘラーの『キャッチ=22』が入っていました。

 

この本は、若島正さんが『乱視読者の新冒険』で、戦後アメリカ小説ベスト・テンのうちにあげていたので、いつか手に入れたいなぁと思っていたのでした。しかしなかなか見つけられなくて、このたびやっと手に入りました。

 

それで喜んで荷を解いてパラパラ中を見てみると、ところどころ赤鉛筆で線引きがありました。ああ。

 

まあ、自分で読む分にはべつにいいんですけども。

 

ザルです

九月末にあった大市で買った文庫本の束全部にやっと目を通しました。

 

その時買った文庫本のうちミステリー系のだけはすぐに荷を解いて天神さんの古本市に200円均一で出していました。思っていたよりもよく売れてありがたかったです。若干レアなものも含まれていたらしく、200円ならずいぶんお得だったものもあったみたいで。

 

文学系は多少アンテナが働くのだけれど、エンタメ系はザルです。何がレアで何がそうでもないのかぜんぜん分かりません。タニマチの即売会でレジに入っている時、3000円の文庫本を300円で売りそうになったりしたくらいで。

 

日々勉強です。

 

でも、すべての本を適正価格で売る古本屋っていうのは面白くないと思うので、ところどころザルなくらいでいいのかなぁ。どうなのかなぁ。

 

10月31日金曜日)


ショウペンハウエル(ショーペンハウアー)

市の帰りにいつも寄るブックオフで本を7冊ほど買いました。

 

最近、光文社の古典新訳文庫でショーペンハウアーの『読書について』を読んだので、同じ著者の岩波文庫の『知性について』と『自殺について』を、べつに安くはなかった(100均じゃなかった)けれども買いました。

 

岩波文庫に入っているショウペンハウエルは高校生の時分に読んで、当時けっこう気に入っていたような記憶があります。今となってはどういうところを気に入っていたのかよくわからないんだけど。

 

その頃、「いずれ主著である『意志と表象としての世界』を読みたいな」と思っていたけれど、けっきょく今日まで読まずじまい。まあそういうもんですね。

 

10月30日木曜日)