- ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家—ゾラ傑作短篇集』(國分俊宏訳・光文社古典新訳文庫)
- ゾラ『テレーズ・ラカン』(小林正訳・岩波文庫)
- エラスムス『痴愚神礼讃』(沓掛良彦訳・中公文庫)
- クノー『地下鉄のザジ』(生田耕作訳・中公文庫)
- ドン・デリーロ『コズモポリス』(上岡伸雄訳・新潮文庫)
- 大友克洋『ショート・ピース』(アクション・コミックス)
(1)天満橋のジュンク堂書店にて。帯の惹句は「“短篇作家”ゾラの魅力発見!!—奇抜な設定と意外な結末—『居酒屋』『ナナ』だけじゃない」。
光文社古典新訳文庫の今月の新刊。
最近の古典新訳文庫はちょっと高いと思う。 あまり数が売れなくなってきて高くせざるをえなくなってきたのかなと憶測するのですが、高くなるとますます売れなくなり、そのうちこのレーベルがなくなっちゃうんじゃないかと心配になります。
(2)古本屋にて。(1)を買った数日後に見かけたので、ゾラ繋がりで買っておこうと。
(3)古本屋にて。わりと最近出た本なので、古本屋で見つけられると思っていなかったので、ちょっと掘り出し物を見つけた気分でした。
この文庫は訳者あとがきも面白いです。ある先行訳をけちょんけちょんに貶してます。あんまりひどいから自分が翻訳を出さねばと思ったということです。
(4)古本屋にて。ジャケットにカトリーヌ・ドモンジョの写真が使われている版。『地下鉄のザジ』は映画も好きだということもあって、このジャケットは好き。
(5)古本屋にて。この文庫のジャケットも映画のスチール写真を使っているのだけれど、これは好きじゃない。というか、映画のスチール写真を使ったジャケットはたいてい好きじゃない。上のザジは例外中の例外。
最近、都甲幸治さんの『偽アメリカ文学の誕生』 を読んで、ドン・デリーロも読んでみようかなと思っていたので買いました。
(6)古本屋にて。どこの古本屋ででも、漫画はあまり熱心に見ないのですが、大友克洋と髙野文子の単行本だけは、「ないかなー」とちらちら探してみることがあります。なかなかないんですが。今週久しぶりに見つけて確保しました。
今週は他にも十数冊買いました。もちろん全部は読めません。
この、読み切れないのに買うという癖は、古本屋になるはるか前からのもので、 古本屋だからたくさん買っているというわけではないんです。
もうちょっと合理的な生き方をしようと思えば、本は読む分だけ買って、再読しない本は売るなりして処分するのがいいと思います。それは分かっているんですが、そうしようと思ったことはあまりないし、そもそも合理的な生き方をしようと思いがちな人は、古典文学とかあまり読まないんじゃないかなぁという気がします。
つまり、古典文学とかに惹きつけられがちな僕は、合理的に生きようとは、多分思っていないんでしょう。
自分はけっこう合理的な判断をする人間だと思っていたんだけど、そうでもなかったのかぁ。