だいたいホンの話(1)

2013年から2014年の年をまたいで読んでいた本はナボコフの『絶望』でした。

新年のおめでたい時に「絶望」ってのもなんですけど、べつに暗いお話というんではぜんぜんなかったです。むしろ、ユーモラスで楽しかったです。

ま、人は死ぬんですけどね。

年末年始バタバタと忙しくて、この本もほぼ外出中にしか読めなかったので、読み始めてから読み終わるまでにけっこう日数がかかりました。二週間くらいかな?

おおむね電車の中で読んでいて、最後の部分は、メルヴィルの小説の登場人物の名前が由来の某コーヒーショップに居る時に読みました。

面白かったです。

好みでいえば前の『カメラ・オブスクーラ』の方が好みではあるけれど、これはこれで面白かった。

読んでいる最中はあまり考えなかったけれど、最後の最後の方で、「あ、この感じは、ちょっとパトリシア・ハイスミスっぽい」と思ったんだけど、勘違いかも。主人公が××だ、というだけで。

訳者解説を読むと、『絶望』はナボコフが33歳の時の作品で、『ロリータ』は59歳の時って書いてあって、ああ、そうなんだと。『ロリータ』って、けっこう年いってから書いてたのねと。思いました。

 

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