寸心堂書店のきまぐれプレゼント企画、第3回の本は、ウィリアム・サロイヤン『人間喜劇』(小島信夫訳)です。
1908年生まれのサロイヤンの、1943年の作品で、『わが名はアラム』と並ぶ代表作の一つです。ちなみに『わが名はアラム』は柴田元幸の訳で、新潮文庫で新訳が出てます(『僕の名はアラム』)。
この『人間喜劇』の翻訳は、小島信夫です。この版がどのくらい改訳されているのか分かりませんが、小島信夫が最初に『人間喜劇』を翻訳したのは1957年です。『アメリカン・スクール』で芥川賞を取った2年後ですね。
この本には、小島信夫の解説(「ウィリアム・サロイヤンについて」)もついていて、この文章は小島信夫が好きな人にとっても面白いと思います。サロイヤンについてちょっと知りたい、という人にもいいです。サロイヤンが10歳そこそこの時に立てた小説作法なんかにも触れられていて面白いです。
「小島信夫好きだけど、そういえば翻訳は読んでないな」というような人がいたら、ぜひ手に取って欲しいです。
逆に、「小島信夫ってよく知らないけど、こんな面白い小説を翻訳しているんだったら、これから小島信夫読んでみようかな」ってなってくれると、それはそれで嬉しいので、小島信夫を知らない人にも手に取ってもらいたいです。
つまり、誰にでもおすすめします。僕の好きな翻訳小説の一つです。
というわけで、ご応募、お待ちしております。
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【寸心堂書店のきまぐれプレゼント企画】
お客さんに直接本を届ける機会を失っていて寂しので、本のプレゼント企画を考えました。
本代・送料ともに無料で、本をお届けします。だいたい週に一回、一回につき一冊をお一人様にだけという、ささやかなものです。
たくさんの方にご応募頂いて、構って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。
【プレゼント本の発表・応募方法・抽選について】
不定期(週に一回くらいを予定してます)にプレゼント本を発表します。ツイッターとブログで発表します。ツイートには #プチカドー というタグをつけます。
ご所望の方は、ツイッターのDMでご連絡下さい。「○○(書名)希望」だけで大丈夫です。
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発表から2日後くらいに、応募者複数であれば、厳正に抽選をいたします。応募者がお一人の時はその方が当選です。
当選者にのみ、ツイッターのDMでご連絡いたしますので、プレゼント本の送付先をお伝え下さい。翌日か翌々日くらいに発送いたします。
寸心堂の知名度とカリスマの無さからいって、ぜんぜん応募無いと思うので、皆さま気軽にご応募&告知のご協力頂けたらと思います。
よろしくお願いします。