文庫レーベル別思い出の一冊(新潮文庫編):呉茂一『ギリシア神話』

呉茂一『ギリシア神話』(新潮文庫)

今でも新刊で買える大ロングセラーの文庫。

中学生の時に読んだ。

おそらく自分で買ったのではなく家にあったのだと思う。家にあったのだとしたら、親が買ったものではなく兄が買ったものだったろう。

うちの親は、父は実用的な本しか読まない人だったし、母は小説をたくさん読んでいたけれど、それはほぼすべてミステリーだった。

その母の影響で、僕が小学生から中学生にかけてよく読んでいたのは赤川次郎だった。赤川次郎はかなり読んでいたと思う(実家に帰るといっぱいある)。

それで中学一年の夏休みの読書感想文は赤川次郎で書いた。どれか一冊を読んでというのではなく、それまでに読んだものを全部ひっくるめて「赤川次郎について」書いた。

この方法(一冊の本についてではなく作家について書くという方法)は、結局中学三年間貫くことになったのだけれど、その話はまたいずれ。

この『ギリシア神話』が思い出の一冊だというのは、その後、神話とかフォークロアとか、古代の遺跡だとか西洋の歴史だとか、中世だとか、つまりはファンタジー的な意匠に対して興味・関心を深めていくことになった、最も最初の頃に手に取った一冊だから。

そもそもそういう方向に関心が向くことになったのは、確実にロールプレイングゲーム(RPG)の影響。

RPGとか作る人になりたかったなぁ!

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「好きな出版社ランキング」続き、白水社のこと

前回の記事の最後、ベスト5にしれっと、それまでに言及していなかった出版社をふたつ混ぜておりました。

白水社と岩波書店。

岩波書店は、外国文学好きなブンコスキーとしては、どうしたってたびたび岩波文庫の赤帯(時々青帯)のお世話になるわけで、あげないわけにいかない。

そして白水社。

外国文学の中でもとりわけフランス文学に、澁澤龍彦や生田耕作に導かれて入っていった身としては、白水社さんにはいろいろな面でお世話になってます。

白水Uブックスや文庫クセジュなど、フランス文学関係の諸々の本はもとより、なんといってもフランス語の語学学習書も!

上の写真は手近にあった語学学習書から白水社の分だけを積んでみたもの。

白水社以外のものも積めばもっと高い塔になります。

こんだけ語学学習書があるのに、ぜんぜんフランス語しゃべれるようになってないのはなんでなんだぁー。

脱線しましたけど、そんなわけで、白水社はそうとう好きな出版社だといえます。1位でもいいくらい。

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好きな出版社ランキング

『ダ・ヴィンチ』の1月号にそんなアンケートがあった。

「自分ならどうかなぁ?」と考えてみた。

僕はブンコスキーなので、あんまり考えずに好きな出版社をあげたら、やっぱり文庫を出している出版社が真っ先に思い浮かぶ。筑摩とか河出とか。

最近は古典新訳文庫にずいぶんお世話になっているので、光文社も上位にあげたい。

講談社は学術文庫で欲しい本がポンポン出るんだけど、高くて手が出ないことが多いので、あえてあげたくない。悔しいから。

『杜甫全詩訳注』とかすごい欲しいんだけど、一巻あたり2000円から3000円で全四冊。しめて1万円くらい。いつ買えるんだか。

そうそう、講談社文芸文庫も高いんだった。

新潮文庫は、あまりに自然にそこにあるので、あらたまって「好きな出版社は?」と聞かれた時には、ついついスルーしてしまうけれど、好きな本の多くを新潮文庫で読んでいるので、あげなきゃと思う。

というようなことを勘案して、僕ならのベスト5を決めました。

1位 筑摩書房
2位 河出書房新社
3位 白水社
4位 岩波書店
5位 光文社

あ、新潮社が漏れちゃった。

シャレでベスト5とかやりましたけど、実際のところ、どこもみんなおんなじくらい好きです。

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昨年買ったゲームの話

最近、時々ツイッターで「文豪とアルケミスト」の話を出すので、ちょっとゲームの話を。

ゲームは嫌いじゃないけれど、単純にもう「やってる時間がない」んですよね。

こういうゲームが出てるよ(出るよ)、という情報に触れると、「ちょっとやってみたいなー」とは思うけれど、それを買ってやり始めたとしたら、自分の生活どういうことになるかなぁと想像すると、とても手が出せない。

そんな中、昨年2016年に買ってプレイしたゲームは3本(あれ? けっこう買ってた)。

The Banner Saga


シミュレーションRPGというジャンルのゲーム。ものすごくオーソドックスな剣と魔法のファンタジー的な世界観で、絵柄からくる雰囲気が和製RPGとぜんぜん違っていて、そういうところに惹かれました。

Life is Strange


『ドニー・ダーコ』という映画がちょっと好きで、これまでに何度か観てるんですが、このゲームをしている時の印象がすごく『ドニー・ダーコ』っぽかったです。タイムパラドックスに関わるSF要素と、思春期の自意識のヒリヒリした感じとかが。映像の演出の感じも。
オチに関しては、「なんで他の選択肢がないの!」とやきもきしたけれど。いいゲームでした。

Banished

シムシティの村版みたいなゲーム。
この手のゲームって何が面白いのかよく分からないけれど好きだから困っちゃう。
A列車で行こうなんか初代もやってるんですけど、あの「ポツ……ポツ……」と家が建っていくのをぼんやり見ているだけで幸せだった。箱庭ゲームのこの感じってなんなんでしょう。

というわけで、「文豪とアルケミスト」まったく関係ないけれど、昨年はこんなゲームをやりました、というお話でした。

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WordPressのテーマをTwenty Seventeenに

前のテーマは気に入っていなかったので、この際思い切ってWordPress公式の最新版のテーマを導入してみた。これも、ものすごくいいと思ったわけではないけど、前のよりはましなんじゃないかということで。

一番ましと思うところは、フォント。本文のフォントの種類もサイズも変わった。Windowsで言うと、MSゴシックみたいなフォントからメイリオみたいフォントに変わっている。正確に何というフォントから何というフォントに変わったのかは知らないけれど。

テーマをTwenty Seventeenにするにあたって、ちょっとびっくりしたのは、ヘッダー画像をめちゃくちゃ大きい画像を設定するよう推奨されたこと。2000ピクセル×1200ピクセルだって。「なんでそんなでかいの!」と思ったけれど、ひとまずFacebookの方で使っていたヘッダー画像を持ってきて凌いでます。

他に何かいい感じのヘッダー画像を用意できたら変更します。

このヘッダー画像は、2016年春、ゴールデンウィーク真っ最中の「中之島まつり」に出店していた時の棚です。

その「中之島まつり」を終えた後で、その頃の即売会での試みについて総括を書いてますので、未読の方はよかったら読んでみて下さい。

「中之島まつりを終えて、総括」

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