今週のお知らせ:5月25日(月)〜31日(日)

イベント出店系古本屋としては、相変わらずお知らせは何もありません。

大阪古書組合の一員としては、とりあえず市会が再開され始めたので、市に関係する仕事をちらほらやっています。先の市では、そこそこたくさん出品したのと、開札などの運営もお手伝いしました。

支部市の方でも同人をしているので、今週の木曜日には、その支部の市会も再開されます。一か月あいたので、今月は出品が増えるかもしれません。組合員の皆さま、お暇でしたらぜひ旭区までお越し下さい。

先々週くらいから、プレゼント本は、候補複数から選んで応募して頂いて1冊だけ送るということをしてます。

新しく2冊候補を増やして、しかし1冊しか送らない、ということをやっているので、キャリーオーバー本がちょっとずつ増えていってます。

現在、斎藤茂吉『赤光』、ドストエフスキー『作家の日記3』、ラブレー『第三の書』がキャリーオーバー中です。

それぞれに応募して下さった方からすると、「なにがキャリーオーバーじゃ!(送ってこんかい!)」という気分ではなかろうかと推察いたしますが、そういうシステムということで、ご了承下さい。

今週末にもまた2冊候補を増やして、応募対象本5冊ということでやっていけたらなと思っております。上記のキャリーオーバー本を狙っていた方、今週末のチャンスにもご応募頂けたらと思います。面倒くさい感じですが、どうぞよろしくお願いします。

今週はそんなところでございます。また来週!

今週のお知らせ:5月18日(月)〜24日(日)

古本即売会イベントは、まだしばらく再開されませんが、古書組合の市場はじわじわ再開されていきそうな感じです。

組合員の皆さま、古書会館でクラスター感染発生させないように、十分気をつけてやっていきましょうね。

先週のプレゼント本は、茂吉『赤光』かフランス詩アンソロジーでした。

毎週2冊候補を挙げて、でも1冊しか送らない。そして、残った1冊は翌週に持ち越し、ということを続けていってじわじわ増やしていって、最終的には常に7冊くらい候補本があるという状態で回していくというのはどうかな? というようなことを考えています。

まあいつまで続けられるのか、ということはありますが、もうちょっとは続けたいところです。

今後とも、よろしくお願いします。

写真はヴォーヴナルグの『省察と箴言』の全訳本。昭和23年刊。

最近ラ・ロシュフコーの『箴言集』は講談社学術文庫で出ていたけれど、ヴォーヴナルグの新訳も出て欲しいなと思っています。なかなかエッジが効いてて面白いです。

「道徳におけるわれわれの数ある誤謬とわれわれの意見の分裂とは時として次のことから来る。即ちわれわれが人間というものを全く悪いものであり得るかのように考えたり、或いは全く善いものであり得るかのように考えたりすることから。」

人の言動を評価したり判断するにあたって、批判する時には100%悪いように言って、持ち上げる時には100%いいように言うようなことは控えないといけないなと思いました。

他人と意見が食い違った場合、たいてい、相手の意見にも聞くべきところがあるし、自分の意見にも誤謬は含まれてると思わないといけなくて、対話っていうのは相手を言い負かすのが目的ではなくて、両者にとっての落とし所を見つける作業ではなかろうかと思います。

ヴォーヴナルグがそういうような意味で言ってるかは分かりませんが、読んでいるといろいろなトピックについて、いろいろと考えさせられます。

写真の本はなかなか手に入らないと思いますが、岩波文庫でも出てますので、どこかで見つけたら手にしてみて下さい。

ヴォーヴナルグ『不遇なる一天才の手記』(関根秀雄訳)です。

「不遇なる」ってどういうことかというと、32歳で夭折していることを言っているんだと思います。

古本即売会でも見つかるかもしれません。古本即売会が再開されたら、ぜひよろしくお願いします。

それでは、また来週。

今週のお知らせ:5月11日(月)〜17日(日)

イベント出店系古本屋としては、お知らせすることがない日々が続きます。

先週のプレゼント候補本はフィッツジェラルドと萩原朔太郎でした。

プレゼント企画、だんだん力が入り過ぎてきているので、あまり長く続かないかもしれません。細々とでも続けたい気持ちはあるんですが。

うまい落とし所を考えたいところです。

写真は、最近読んでいる本、ないし読もうと思って手近に置いている本。

オルテガは、その思想内容をほとんど知らなかったけど、たまたま手に取ったエッセイが面白かったので、今後いろいろ読んでみたいなと思いました。たまたま手に取ったエッセイは「観念と信念」というの。

川端康成研究叢書全10巻(残念ながら補巻はなし)がぽろっと手に入ったので、さしあたって自分が好きな小説のことが書いてある巻を手元に。これから読みます。ちなみに好きなのはストーカー小説の『みづうみ』なんですけどね。

ヘンリー・ジェイムズやヴァージニア・ウルフのエッセイ、ことに小説や読書のことについて書いているのは、やっぱり面白かったです。小説を書く人にとっては、厳しいことが書かれてると思いますが。

プルースト関係の本が多いのは、まあいつものことです。

ミラン・クンデラ関係の本は復習のために読みました。クンデラの抒情主義嫌いなところとか、キッチュに対する感度とか、「笑い」のセンスとか、好きなんです。その辺、自分の感じ方を確認するために再読しました。

新潮社の世界文学全集37巻はカミュの巻で、最近話題のペストも入ってる巻なので、ちょっと手元に置きました。

辞典とかフランス文学史関係の本はレファレンス本です。他に集英社世界文学大事典(全6巻)も手元に置いてます。

アンドルー・ラング世界童話集は、息抜き用に置いてます。けっこう面白いです。

僕の読書傾向はこういう感じなので、僕には人に本をおすすめする能力が無いことが分かって頂けるかと思います。

趣味が近い人となかなか出会えず寂しいので、ちょっとでも関心がかぶっている人は、ツイッターのフォローとかして欲しいです!

ここまで読んだうえで、趣味が遠そうだからって、フォロー外さないでね。

それでは、今週末のプレゼント企画も、どうぞよろしくお願いします。

今週のお知らせ:5月4日(月)〜10日(日)

先週のプレゼント本は、サロイヤン『人間喜劇』でした。

ご応募下さった皆さま、告知ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。

プレゼントできる本はいくらでもあるだろうと思って、あまり考えなしに始めた企画だったのですが、何回かやっているうちに悩みが生まれてきました。

「この本で、応募があるかな?」

とか、考えてしまうようになってきました。

応募がなかったらなかったで、べつにいいわけなんですけどね。

欲しいなって人に知ってもらえるように、皆さまリツイートなどして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

写真は、みすず書房から出ていた『ゴースト・ストーリー傑作選』。一度手放すと再入荷は難しそうなので、読んでから売りたい本。そういうのいっぱいあって困っちゃう。

今週のお知らせ:4月27日(月)〜5月3日(日)

先週のプレゼント本は、蓮實重彦『映画狂人日記』でした。

ご応募下さった皆さま、告知ご協力頂いた皆さま、ありがとうございました。

毎回お送りできるのは1冊こっきりなので、つまり当選する人は一人だけだから、なんかこれって「幸せな人より不幸な人を増やしてるんじゃないの?」という思いが頭をかすめてしまって、ちょっとなんだかあれな感じです。

皆さま、気軽な気持ちで応募して下さいね。

毎回応募して、何回かに1回当たったらいいや、くらいの感じでお願いします。

「次は何の本をプレゼント本にしようかな?」ということを考えるのは、なかなか楽しいです。

今週もやる予定ですので、またよろしくお願いします。

『オリバー・ツイスト』は読み終わりました。面白かったです。