購書記:ブックオフ河原町オーパ店

 ブックオフ河原町オーパ店には、京都の古書組合に行く前に寄りました。京都の古書組合には、もちろん市のために行きました。

ギッシング『ヘンリー・ライクロフトの私記』(池央耿訳・光文社古典新訳文庫)

 この本は岩波文庫版で愛読してました。最初に読んだのは十代の時だったかと。新訳が出た機会に、久しぶりに読んでみようかなと思っていたんですが、新刊で買うにはちょっと高いなぁと思いスルーしていたのでした。

ヴォルテール『ルイ十四世の世紀(2)〜(4)』(丸山熊雄訳・岩波文庫)

 一巻が無かったのが残念。誰かまず一巻だけを買った人がいたのかな。その人からしたら、続きが残ってなくて残念ということかもしれないけれども。
 2、3、4巻のあとがきを読むと、どれでも自分の訳文の拙いということを悔いたり謝ったりしていて、ちょっと面白い。

ボルヘス『幻獣辞典』(柳瀬尚紀訳・河出文庫)

 今年新刊で出て、ずっと気になっていたけれど買わずにいたのをブックオフで発見して購入。こういうのはよくないと思いつつ(スパッと新刊で買わねば、と思うのです)。

生田耕作『ダンディズム』(中公文庫)

 この本は二十代の頃に読み、ダンディな生き方をしたいと憧れたものですが、現実にはダンディとほど遠い人間になってしまいました。無念。

アナイス・ニン『小鳥たち』(矢川澄子訳・新潮文庫)

 アナイス・ニンは、若い頃映画の『ヘンリー&ジューン』を観て、エロい人だという先入観を植え付けられています。この本もエロチカというわけで、まあエロい人という理解でいいのかな、みたいな。いいかげん。

クヌート・ハムスン『ヴィクトリア』(冨原眞弓訳・岩波文庫)

 先月出たばかりの新刊。新刊を見つけた時に買っているので、すでに持っているのだけれど、せっかくなのでもう一冊購入。この本はすでに読了していて、けっこうおすすめです。『ダフニスとクロエー』とか『ポールとヴィルジニー』みたいな雰囲気で、僕の好きなタイプのお話でした。

ビアス『アウルクリーク橋の出来事/豹の目』(小川高義訳・光文社古典新訳文庫)

 Kindle版を買ってある程度読んでいたのだけれど、Kindleで読むよりは紙の本があるならそちらで読みたいというわけで、見つけたこの機会に購入。

アポリネール『一万一千の鞭』(飯島耕一訳・河出文庫)

『若きドン・ジュアンの手柄ばなし』は持っているのだけれど、こっちは売ってしまい在庫無しだったので購入。というわけで現在両方揃ってます。お求めの方はご連絡ください。

フレッド・ウェイツキン『ボビー・フィッシャーを探して』(若島正訳・みすず書房)

 もう随分前にこれの映画版を観たので、いったいいつ出た本だろうと思い奥付を見ると、去年出たばかりだった。
 あとがきで映画版のちょっとした裏話が書いてあって、それを読むと映画をもう一度観たくなります。どういう裏話かというと、映画に、モデルになったジョシュア本人とその先生であったパンドルフィーニ本人が出演しているという話。

 その他数冊購入。
 ものすごい掘り出し物は見つけられなかったけれど、まあまあいい買い物でした。『ルイ十四世の世紀』の1巻が無かったのだけは、つくづく残念。どこかで見つけられたらいいけど。

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