2015年2月の「たにまち月いち」に持って行く新ネタを一部紹介いたします。
エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』(ちくま学芸文庫)全10巻
全何巻といった巻数の多い揃いものは、一回の即売会に一つしか持ち込まないようにしようと思っていて、前回はホームズシリーズを、そして今回はこれ。
若い頃、ファンタジー好きに平行していくらか世界史好きだったので、昔からこの本は「いつか読みたい本」リストに入っていました。
結局なかなか手に入れられずにきて、わりと最近になってやっと全10巻一括で揃いました。
手に入れた時すぐ、一巻冒頭から読み始めたのですが、「あ、これは読み通せないわ」と思いました。若い時ならあるいは読めたかもしれないけれども。
時々、気になる皇帝の時代をつまみ読みするために手元に置いておきたい、という感じですね。
ヘルメス叢書『賢者の石について』他全7巻中6巻
先日の天三おかげ館の時から並べております。若干高いせいもあってか売れずに残っております。
ファンタジー好きだった頃に、澁澤龍彦の『黒魔術の手帖』をたまたま手にとって、そこから澁澤龍彦や種村季弘を読むようになって、その流れでヘルメス叢書に行き着きました。
全7巻中どうして6巻しかないんだろう。昔の自分はあと1巻どうして買わなかったのか。残念。
ギヨーム・アポリネール『若きドン・ジュアンの手柄ばなし』(河出文庫)とその原典のペーパーバック
アポリネールを読んだのも多分澁澤龍彦からの流れで、同じ河出文庫で出ているもう一冊『一万一千の鞭』では澁澤龍彦が解説とか書いていたような?
若い頃、澁澤龍彦が紹介するエロティックな文学作品は手に入れば手に入れてどんどん読んでおりました。
サドに始まりルイ・アラゴンの『イレーヌ』とかマンディアルグとか。けっこう白水uブックスに入っているものも多くて、そういうのは買いやすかったりしました。
何が買いやすかったかって、近所の天牛堺書店の均一台で安く見つけられたってことなんですが。
ダニエル・ペナック『カモ少年と謎のペンフレンド』(白水uブックス)
同じ白水uブックスでも、ルイ・アラゴンやマンディアルグとはうってかわって、こちらはお子様にもおすすめの児童文学作品です。
『嵐が丘』と並べている理由は、『カモ少年と謎のペンフレンド』を読めば分かります。
しかし僕は、『カモ少年と謎のペンフレンド』を読んだ時にはまだ『嵐が丘』読んでませんでした。
その後わりとすぐに『嵐が丘』を読んだんですが、『嵐が丘』を読了した時「うーん」とうなりました。今でも考えるとうなってしまいます。
「新ネタ紹介その1」はこれにておしまい。
続いて「その2」が書けそうなら書いて更新したいと思っております。
たにまち月いち古書即売会は2月20日(金)からです。よろしくお願いします。